医師の「応召義務」

「応召義務」は医師法という法律に定められています。それによると、患者が診察治療を求めた際、正当な理由がなければ医師はその診察治療を拒むことはできません。患者が治療を受ける権利を保障するための規定でしょう。

この「正当な理由」とは例えば医師が不在であるとか、病気であるなどの実際に診察が不可能な場合を指します。それ以外の理由は基本的に認められていないため、医師はどういう患者に対しても診察治療を行う義務があります。患者が医師を選ぶ時代になりつつありますが、医師は患者を選ぶことも拒否することもできないわけです。

不思議なことですが、医師の応召義務はこれほど明確に規定されているにもかかわらず、それに関する罰則の規定は存在しません。

将来的に、内科・小児科系の休日急患診療体制が整備されれば、その医療機関以外の医療機関は休日に診療を求める患者に対して、休日急患診療所へ受診することを指示することが可能であるとされています。この際、もちろん患者の症状が重いなど直ぐに診療治療が必要であると判断できる場合は診療に応じる義務が生じます。

負担が大きいと言われている医師の負担を減らすことと、患者が治療を受ける権利を守ることを両立していくことがこれからも求められていきます。

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